私が今まで銀行員として働いてきた中で出会い、一緒に働きたくないと思った上司の特徴などをお伝えします。10年以上前の私が若手の頃の話になります。今はよりハラスメントについて意識が高まっており、業界、職場環境としてはよりよい方向に変化していると感じています。
怒りっぽい上司
まず銀行員の上司として、非常に怒りっぽいという人が多いように感じます。人間関係などでストレスがかかりやすい、数字達成への圧力、プレッシャーが高い、そのため自分のキャパを超えてしまい、大抵は部下、後輩など弱いものにあたっていまいます。
上司が常にイライラしており、話しかけにくい、相談しにくい、ミスや失敗についてはより報告しにくいなどはよく聞かれることです。
飲み会では話しやすい、気さくな人なんだけどっていわれたりすることもよくあるパターンです。
与えられるている、こなさなければならない仕事に対し、自分の能力では追いつかない、自分で処理できない、キャパシティを超えてしまっているなどで、怒りっぽくなってしまっているのでしょう。
一方で仕事への責任感が強く、上から言われた目標を何がなんでも達成しなければならない、視野が狭くなっている、出世意欲が強い方もこのような状態になることが多いです。銀行員が組織に忠実で真面目であるということが表れている面かもしれません。
あとは完璧主義の方にも多い特徴かもしれません。自分の仕事のレベルを常に部下に求めてしまい、そのレベルに達しないと満足できない、部下を咎めてしまいます。部下にとっては常に怒られている気分になります。
戦略がない上司
銀行員なので、常にどの職位になっても数字とのプレッシャーと隣り合わせです。貸出以外にも、収益項目、預金、クレジットカード、投資信託など、様々な項目があります。
部下に対して、今月の目標値に対していくら足りない、今日どこで、いくらつめてくるんだなど、朝からわめく上司です。ただ数字しか見ていない上司で、思考が止まっています。
このパターンの上司は、能力がなく、出世意欲が高い、支店長など上位者へのパフォーマンスをしてゴマを剃りたい(上から言われたことを忠実に守り、支店長のためになんとかしますよアピールです)などです。
賢い部下からすると、軍隊みたいで、能力が低い上司のもとで働く意欲が低下していきます。やめようと思うきっかけにもなったりすることが多いように感じます。
上司としてなぜ数字がいかないか、数字があがるためには、どうやってPDCAをまわせばうまくいくのか、部下のモチベーションがどうやったらあがるのかを考えなければいけません。
さらには上司として部下の能力開発、強み、弱みを把握できているか、日々の業務の中で人材育成がしっかりとできているか、部下が成長しているか、あらゆる視点で多面的に考えなければなりません。
それを全て放棄しているといえるのが戦略のない上司です。数字がいくら足りないといって部下にノルマ達成のプレッシャーを強めてきます。怒鳴る、威圧する、物に当たり場の雰囲気を悪くしていることにも気づいかないようなレベルの人もいます。支えている部下はついていく気がなくなります。
責任感がない
上位者として数字に対する責任、部下育成への責任など、様々な責任を負っているはずです。上位者になればなるほどそれが大きくなっていくのが組織というものです。
その責任を放棄している上司がけっこう存在しています。そのパターンにあてはまるのは能力がなくそもそもできない、都合よく任せるという(失敗を部下のせいにするための逃げ道や言い訳)、自分の出世が難しいなど、先々の見通しからやる気をなくしてしまっている場合などです。
部下からしたらたまったもんじゃないです。
部下にとってモチベーションを高く保つ重要な要素に、この上司のため、こんな上司になりたいなどの憧れがあると思います。
このパターンの上司は周囲に大きな悪影響を与えると思います。
最後に
この3パターンが今まで私が銀行で出会い、こいつ使えないな、嫌だなって感じた上司です。どの銀行でも必ずいる上司の特徴に当てはまると思います。
このような上司の割合は、他の業界と比べ銀行は高いのかもしれません。そして銀行の人間関係が大変と言われる所以がそうなのかもしれません。
そのような上司を産み出しているのは原因は何なのか、銀行特有の組織風土、組織体系なのかもしれません。
最近は年功序列、実力主義ではなく一定の年次になれば昇格してしまう人事制度にが一つの原因と考えるようになりました。そのため部下を育成する能力などがなかったり、本人に適正がない場合、本人が希望しない場合などは部下を持つような立場を与えてはいけないのではと考えます。
最後に、反面教師として将来自分が上位者になった際に絶対にならないでほしいと思います。私自身も気をつけ、部下から信頼される上司になりたいと改めて思います。
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