銀行員の運、不運について

銀行業界

会社員として働いている以上、出世、賞与の金額、異動など、自分の境遇について運の要素もかなり関係してきます。私の経験、考えではトータルで運の要素30%、実力70%くらいと感じます。実力がある人は運に恵まれず遅咲きとなる場合もありますが、ある程度出世します。

上司の問題、相性など

これはどんな企業に勤めても、社長にならない限り常について回る問題だと思います。銀行員は特に嫌な上司、使えない上司、頭の悪い上司などに支えた時において自身のフォーマンスが大きく下がることもあります。

まずは銀行の場合その部署、支店のトップ、すなわち本部であれば部長、支店であれば支店長に評価されるかが出世に大きく影響します。仕事ができるかどうかは当然ながら、人として好かれるかどうかも非常に重要です。

上司によっては仕事ができるかどうかよりも、人として好きだからといって必要以上に評価を上げる人もいるので、要注意です。大抵そのような上司は仕事はできません。

部下が上司に求めるものとして、公正、平等な評価ということはよく挙げられます。私自身も部下を持つ身となった現在、非常に気をつけている点でもあります。

さらに重要なのが、自分の異動の時の部長、支店長です。異動に際し、推薦や、希望を強く人事部に対し伝えてもらえるか。日々の業務に対する姿勢、実績があっての上ですが、好かれた方が当然親身になってくれます。

ただし、支店長によっては自分の人事しか興味がなく、部下の人事に対して全く何も言ってくれない人も一定数いたりします。人望がない上司、支店長によくあるパターンです。

人間なので、合う合わないの相性はかならずあります。私自身、昔に先輩から教わったことで、この上司とは合わないなと思った時、多くは上司も思っていたりします。この時考えるべきことは、嫌われないように注意することです。

無理して好かれようとはしなくて良いと私も思います。日々ストレスが溜まっていくだけですので。いかに普通の評価で乗り切るか、銀行は減点主義が強い文化であることを忘れないことです。

頑張って仕事をしていれば誰かが見ていてくれます、いつか評価していくれる上司に巡り会うことでしょう。そのために銀行員は転勤があります。転勤のメリットの1つです。

運の要素

次に営業をしている上で運の要素が非常に大きいのが自分の担当先です。業績が好調の先、支店の基盤先などを担当できた時、自分の数字、実績は伸ばしやすくなります。

ただその逆の場合は、優秀な人でも苦労することでしょう。

また前任の担当者が優秀で案件を全て刈り取ってたりした場合、その後任は苦労したりします。数字も落ちていく可能性が高いです。一方で自分の在籍期間中に大口案件などがたまたま巡ってくる時もあったり、その時は運が良いなとも思います。

そのため、営業で支店を転勤していく時はタイミング、どの支店か、担当先など、不確定要素、運に左右されることが多いです。新規先開拓、大口融資の機会が多くなるのは必然的に大都市圏の支店になります。よって大きな支店に行くことが銀行員にとってもチャンスが広がります。

営業として支店に配属されると運の要素が非常が大きくなり、小さな支店ほどチャンスが少なく、運に左右されやすい、自身の実力が反映されにくいという特徴があります。

そのため銀行は支店よりも本部にいた方が、営業をするわけではないので運の要素が少なく、大半が上司と自分の仕事振りのみで評価になるので、普通以上の評価を受けやすいという特徴があります。

ターニングポイント

まずは銀行員にとって学歴が重要になります。東大、京大、旧帝、早慶などの高学歴の方が当然優遇されます。次に初任店舗での頑張りが大きく銀行員人生を左右することとなります。第一選抜で同期の中から出世コースと呼ばれる人たちが登場します。

年齢としては銀行に入社して3年〜5年程度経った、25歳〜27歳前後かと思います。

次に二店舗目の頑張りも非常に重要になります。支店、本部どちらだとしても、ここでの頑張り次第では最初の第一選抜と肩を並べられる可能性が十分あります。年齢としては30前後かと思います。

次に三店舗目、今まで平均的な評価を得てきた人が、第一選抜と同様の評価をあげられる最後のチャンス。ただし可能性は狭まっており非常に目を見張る活躍、実績が必要になり上司にも恵まれる必要があります。第一選抜隊にも食い込める可能性はゼロではない。

3店舗目が銀行員にとっての最後の分かれ道かと思います。ここで管理職、支店長になれるかどうかの区別はほぼついています。年齢としては35前後かと思います。

銀行員は一店舗目、二店舗目の2回の大きなチャンスがあると考えます。入社して10年が勝負です。一店舗目の運の要素30%、二店舗目の運の要素30%くらいあったとしても自分次第、実力で自身のキャリアを切り開くことは十分可能です。

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