銀行員になって良かったこと

就職転職

私自身大学を卒業した後、新卒で銀行員となりました。現在は入行して15年程度経過しましたが、銀行員になって感じた、良かったことをお伝えしたいと思います。価値観、考え方は人それぞれですが、ご参考にしていただければと思います。

世間体が良い

まずはじめに銀行員であること、銀行に就職できたということは、非常にイメージがよく、自分の親、親戚などからも喜ばれることが一般的に多い。世間体は良いか、悪いかどちらかと言われると、多くの人が良いと答えるでしょう。

ただし、銀行員や、銀行の内情などを深く知っている方であれば、業界の先行きが厳しいということも肌で感じており、手放しでは喜んでくれなかったり、ストレスも高い職場であることから心配される場合もあります。

昭和の時代を生きてきた親世代は、やはり、銀行は一生安泰という印象を持っていたりします。証券、損保、生保などと比較しても銀行のイメージは良いでしょう。

大手の銀行であれば、世間的な知名度も高く、名前を言えば誰でもわかってくれる、どのような仕事内容、職種であるか、誰もがイメージしやすいので、どんな仕事をするか聞かれたりすることも少なく、楽だったりします。

ただ1つ付け加えると、社会人になる前の学生には世間体だけで仕事を選ばないようにしてもらいたいです。あくまでもメリット、周囲からどのように見られるかの参考材料にして下さい。後悔しないように自分の価値観で、自分の軸で仕事を選んでください。

全般的に待遇が良い

銀行よりも待遇がよい業界、商社、マスコミなどもありますが、一般的に待遇は良いとされています。給与削減などは徐々に行われていますが、大手銀行であれば年次が上がれば確実に年収1,000万円の大台は超えるでしょう。

特に感じるのが、基本的に年功序列であり、働かなくても、能力が低くても、歳を重ねればそれなりの給与水準となる。少なくともよっぽど浪費家ではない限り、生活に困ることはなく、家庭を持てないなどの悩みは金銭面においてはないといえます。

銀行で働いていれば、年収は同世代の平均以上は必ずありますし、学生時代の友人と比較しても恥ずかしい年収ではないと思います。

また福利厚生についても、業界全般的にかなり削減住宅手当などは削減されているが、まだまだ十分高い水準といえます。年収と福利厚生トータルで考えても他の業界よりは圧倒的に恵まれています。

次に定年問題ですが、銀行員は定年が早く生涯賃金はそれほど高くないと揶揄されることもありますが、支店長などの管理職になれば、銀行の関連会社や出向先についてしっかりと面倒をみてくれます。

出向先での給与についても地域差などはあるにせよ、1,000万円前後の年収は維持される可能性も十分あります。

出世できずに定年を迎えたとしても、現役時代の1/2、1/3の給与水準とはなるが、再雇用により60歳〜65歳程度までは面倒をみてくれる。そして定年後は銀行内における楽な仕事をあてがわれたり、楽な部署に異動させてもらい、ストレスが少なくなるのも良い点であります。

ただし、今後はそのような仕事、部署などはなくなっていきますので、これから若い世代の将来の保証はありませんので注意しなければならない点かとは思います。

雇用の維持についてもかなり徹底されています。よっぽどの不正、コンプライアンス違反、例えば横領など新聞の紙面を賑わすような事案ではない限り、懲戒解雇とはならない業界です。

たとえ業務上において万が一、数千万円〜数億円の損失(倒産などにより貸倒などにより)を出したとしても、せいぜいボーナスで数十万程度減額される程度で、普通に真面目に仕事をしていれば、生活面を脅かされような危機に瀕することは皆無といえます。(責任をとらされて出世できなくなったり、左遷されたりする可能性は十分にありますが)

付随してですが、住宅ローン、自動車ローンなどよっぽど背伸びしない限りほぼフリーパスで審査が通ります。ローンの審査に強いとされる公務員と同等ともいえます。当然年収ベースが高いので、ローンの上限額は公務員より高いです。よって対外的な金銭面における信頼性も高いです。

能力向上

学べることが非常に多く、前向きにとらえれば自分の能力向上、成長させることができます。強制的に勉強しなければならない環境が用意されています。(それが合わない人は業界として選ばない方が良いと思います)

よって、数年銀行員として働くことで同世代の人たちよりも金融知識全般を含め、能力を高めることができます。周りにいる同期の銀行員も能力が高かったり、努力家が多いです。ライバルと切磋琢磨する関係でより成長することもできるでしょう。

そして最後に世の中の構造、流れが理解できるようになります。世の中の動きには全てお金が密接に関係してきます。そしてお金と銀行業務も密接に関係してきます。法人融資などの業務に携わると、顧客と日々接していることで意識しなくとも感じ取る、感じ取らなければついていけないようになります。

世の中の構造、流れを捉えるための材料、情報が自然と集まってきやすい環境に身を置けるということが他の業界と比較して優位性があるといえることなのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました