銀行に入社したら、新人は何する?

銀行業界

地銀、メガバンクなど多少の違いはあるにせよ、入社して2年目くらいまでの銀行員の仕事内容、仕事の様子などについてお伝えしたいと思います。総合職として支店配属、転勤ありを想定してお話します。

入社1年目

どこの銀行も採用時のコース別入社、ごく一部の総合職入社を除き、大半が支店勤務となります。入社後本部配属などされた場合は、非常に期待されている、将来の幹部としてみられているなど、ごく一部の超優秀、超高学歴等に限られると思います。

銀行の支店には様々な機能、部署があり、それらの全体を広く浅く異動し、知識であったり、どのような業務の流れになっているかを学びます。いわゆるジョブローテーションと呼ばれるものです。新人には上司とは別に先輩職員などが、指導員みたいな役割も担ったりします。

実はこのジョブローテーションにおいても、積極性や礼儀、意欲、素直さなど周りから見られています。ただそこまで気負う必要はないですが、やろうとする、やってみる、やらせてくださいなどという意欲はとても周囲から好意的に見られることでしょう。

そこまで難しいことは期待されません、電話を誰よりも早くとる、大きな声で挨拶を行う、指導された内容についてしっかりとメモをとるなど、当たり前なことです。逆にこれらができていないと、今年の新人は出来が悪いなどと陰で言われたりします。

この部分で、体育会の新人は自然とそのような振る舞いが身に付いています。そのような環境を高校、大学などの学生時代に経験しているためです。周囲からみても明らかに立ち振る舞い等が違っていたりします。

正直いうと、この1年間はあまり強いストレスなどはかからないと思います。雑用も多いですが、勉強の期間と思って過ごすようにしたら良いと思います。この1年間で支店の諸先輩がどのような雰囲気、プレッシャーの中で働いているかを感じ取ることができるでしょう。

残業もあまり多くなく、平日も比較的時間があると思いますので、資格などの勉強をしっかりと行い試験にも受かっておきましょう。2年目以降は仕事も忙しくなり、思うように勉強時間が確保できなくなることが多いです。

入社2年目

銀行に入社して、本番は2年目からだと思います。総合職として法人融資渉外などの支店の中でも重要な業務に携わっていくこととなります。

法人融資渉外とは何か、取引先の企業に行きその会社の社長や、財務担当者と話をしにいくことです。コミュニケーション能力が高い方が、楽に感じると思います。この辺も実は体育会が有利だったりする面です。年上と話す機会が多くあり、場慣れしていたりします。

まず最初は担当が変わりましたので、ご挨拶にお伺いしたいと言って、電話でアポイントをとることとなります。ここでみなさん行って何を話したらよいのだろうと思い不安になります。

ただ相手もどんな担当者だろうと不安に思っていたりします。銀行員としての知識は、先輩方よりもかないませんし、相手は人生の大先輩であり社会的な知識、経験も乏しい自分では叶わないと思いがちです。

知ったかぶりをせず、謙虚な気持ち、教えを乞う、自分という人間を知ってもらい可愛がってもらうようにしましょう。

ベテランの銀行員になったとしても、顧客に訪問し最初から最後までずっと仕事の話をするわけではありません。8〜9割雑談をする銀行員もけっこういたりします。

お客さんにまた来て欲しい、また話をしたいと思ってもらえればよいのです、それを何度も行い、相手を知り、相手のニーズ、悩みを共有していきます。そのニーズの一つが融資ということです。

銀行員2年目が1年目と大きく変わること、それはノルマ、数字の目標値があることです。ただし、最初の半年くらいは、渉外として新人と扱われることもあり、他の先輩方よりもやや多めにみてくれたりします。

2年目は給与面が上がることも多く、適度な負荷とは言いませんが、待遇を考えると当然かなとも思います。証券会社などは1年目から、研修を受けたあとすぐに外回りをさせられ、かなりのノルマや目標値、上司からのプレッシャーを受けます。それらと比べると銀行業界は全然優しいように感じます。

2年目が銀行員にとって一番私自身きつかったことをよく覚えています。外回り、内部での調書作成など右も左もわからない、初めての仕事が次から次へと降りかかってくる状態です。息つく間もなかったと記憶しています。

覚えることも非常に多く、上司、先輩、お客さんとあらゆる方面から頻繁にお叱りを受けました。今でも振り返ると、自分の営業の軸などは上司、先輩から指導されたことよりも、お客さんから注意、指導されたことを良く覚えています。

銀行員は上司を見て仕事をしがちです。新人の頃はミス、失敗したら上司から怒られるなどが常に頭をめぐらす方が多いと思います。ただ私の経験からお伝えしたいことは、お客さんを見て常に仕事をするようにして下さい。その方が自分自身の将来の財産になり、本当の意味での実力がつくはずです。

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