銀行員の対外信用力

銀行業界

銀行員になって良かったことの1つに、ローンが通りやすいなど、対外信用力が高いといえます。今回はそれにフォーカスしたいと思います。

ローンについて

住宅ローンについて、一般的とされてる内容に触れつつ、銀行員の対外信用力について考察したいと思います。

住宅ローンの審査業務は担保の価値と、ローンの返済原資である個人の所得水準、つまり会社員であれば会社からの月々の給料とボーナスをあわせた年収をベースに行われます。

一般的に住宅を購入する際に、個人で担保価値はどのくらいかなどを気にされることはあまりないと思います。また審査を行う銀行から担保価値が低いので審査が通りませんといわれることもあまりないでしょう。

よっぽどの僻地や不動産として価値がないもの(道路に接していない無道路の土地や建築基準法の幅4m以上の道路に接していない土地など)でない限り、それほど気にすることはないと思います。

車と同様に購入した時点で、価値は下がっているのが一般的です。土地+建物の購入価格の60~80%程度が担保価値としてどこの銀行もみなしているのではないでしょうか。

そのため審査の重きを置かれるのが個人の年収です。

職業と前年度の源泉徴収票の実績をもとに査定されます。職業としては安定性をみられると思います。個人事業主<会社員<大企業会社員、公務員です。そして銀行員は大企業会社員として公務員と同等の信用力があると思います。

安定した職業についている前提で、年収が高ければ高いほど良いとされます。芸能関係、スポーツ選手などは職業として安定性にかけると判断され、なかなかローンが通りにくかったり、ローンの上限額も低く設定されたりします。

概算になりますが、住宅ローンのは返済比率をベースに考えられます。概ね20%〜35%とされています。低ければ低いほど余裕を持った返済計画になります。

ここでの返済比率は手取りベースになります。年収1,000万円で手取り年収が700万円程度になります。返済比率が20%だと160万円、35%だと280万円程度になります。言い換えると生活費として平均300〜400万円程度は家計でかかると一般的に考えられているということです。

その選択をするかどうかは別として年収1000万円であれば、億ション(35年ローンであれば上限1億円までのローンを組むことができます)にも手が届く計算になります。

そして年収1000万円とは全就労人口の5%に満たない数字となっていますが、給与水準が下がっているとはいえ現時点であれば大手の銀行員は十分に届きうる数字です。

大手行でなくとも700〜800万程度は十分達成可能な数字であり、一般的な住宅ローンを組むにあたっては銀行員の目線で考えても、優良な顧客となります。安定性+年収ベースにより、ほぼフリーパスで審査が通ることでしょう。

私の転職した同期は、転職後年収が下がるため転職前に住宅ローンを契約し購入していました。やはり実績ベースの年収が審査で重要視されるようです。

年収は実績ベースでみられるので、ローンを組むタイミングも非常に重要になるかと思います。今後会社員としての収入が増加予定、副業に挑戦中で収入が増加予定などはほとんど加味されません。

そして生活費も上がるとは思いますが、ご結婚されていても、正社員で共働きの方がローンの上限額が高くなることが一般的です。(それぞれの年収ベースで住宅ローンの上限額を計算し、合算して考えてもらえるため)

ちなみに住宅ローンよりも頻繁に利用することが想定される車のローンについてですが、20代の若手でも1,000万円前後の高級外車であれば十分通ります。

クレジットカード

銀行員あるあるですが、入行したと同時に自分の銀行で提携しているクレジットカードを作らされます。入行1年目でもゴールドカードを作ることができます。私の同期でも本人が望んだのか、支店の実績のためか真相は定かではないですが、何人もゴールドカードを作っていました。

銀行系のクレジットカードはクレジットカードの審査の中でも厳しいとされる部類にはいります。よって社会人1年目で銀行系のゴールドカードを作ることができるということは非常に社会的地位と対外信用力が高いという裏付けであるといえます。

30代の社会人でも年次が低いと普通に審査が落ちます。

クレジットカードは信用力、ステータスとしてゴールドカードやプラチナカードなどを保有したいと考える方は多いと思います。私自身も20代の頃から保有しております。

プラチナカードやゴールドカードは、クレジットの上限額も300万円以上あり、空港ラウンジの使用、海外旅行の付帯保険など、普段の生活面で便利に感じることも多く、非常に満足しております。

今はキャッシュレスの時代ですので、若いうちからクレジットカードを頻繁に使用し、決済を繰り返すことで、個人のクレジットカードヒストリーの積み上げを図っていくことをおすすめします。

銀行で働いていてよく感じることがあります。信用を得るのは時間がかかります、一方で信用を失うのは一瞬です。信用はお金で買えないこともあります。

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