銀行の会議、研修

銀行業界

一般の事業会社に勤めている大学の同期などに話を聞いてみると、特に銀行は会議、研修が多いように思います。今回は銀行での会議、研修について考察していきたいと思います。

会議について

どこの銀行でも共通して存在している会議といえば、業績や目標数値に関する会議だと思います。毎月、毎週、上司によってや支店によっては毎日のように行われていたりもするようです。

私が思うに最も不毛な時間、疲弊してしまう会議に陥りやすいものですが、一方でこの会議でいかに部下をこぶしたり、動機づけ、モチベーションを高められるかが、上位者や特に支店長の腕、人格だと考えます。

今では段々と少なくなってきたとは思いますが、銀行によっては、支店によっては、数字をどうするのか、このままだと本部に数字を報告できない、本部から割り当てが追加できたから、何がなんでも達成しなければならないなどの、ゲキが飛び交ったりしていることもあるようです。

ノルマを与え、会議で数字を話すことが本来の顧客にとって良い提案ができるのか、顧客から感謝されるのか、顧客との関係が深まり、将来に渡ってWin Winの関係をきづいていけるのか改めて考えてみることです。

よく銀行では数字を詰める、部下を詰めるなど、このような言葉を使いますが、ただ単に数字を詰める会議をしている銀行に未来はないでしょう。

銀行の古い文化として、昔からあるものです。これらがあったことで、今までの銀行の成長、銀行の貸出残高の伸びがあったのかもしれません。ただし、確実にいえるのは今後は必要ありません。

これからの会議では、どんな顧客に、どんな商品、どんな提案が喜こばれるか、仮説を立てる。(仮に既存の商品、提案ができなくても、どうしたらよいか考えること、その意見などを、本部などにあげていくこと)どのようにPDCAサイクルを回していくべきか、話をしていくべきです。

今までの銀行は数字を達成するためにこのような商品を売ろう、言葉を悪くいうと売りつける、無理矢理提案をのんでもらおう、ちょっと渋ったら金利、手数料を負けようか、などという文化があったと思います。

会議の在り方、意義などをしっかりと考え運用していくべきです。そうすればおのずと無駄な会議、時間だけが過ぎ去り、なんの建設的な意見もでない会議、同じような内容の重複した会議などはなくせるでしょう。

実際のところこれらの運用は管理職マターの部分もあり、会議の時間も人件費がかかっているというコスト管理につながってくることを意識していくことです。若手からこの会議は意味がないから、辞めたいです、出席したくありませんなどとは言えませんから。

会議に使う時間を、一先でも多く、30分でも長い時間、お客さんとの面談に投下したいと若手の頃、私は思っていました。忘れないようにしたいです。

研修について

銀行の良い点、悪い点、どちらにもなりうるのが研修です。

様々な知識、スキル習得の場を会社が提供してくれる、会社で給料をもらいながら勉強できると考えると非常に恵まれている環境といえます。

一方で、レベルの合ってない一律的な研修、一方的な説明を受ける受け身の研修などはただその場にいるだけ、楽だと感じてしまったり、眠くなってしまうようなこともあり、効果的ではないものも多く存在しているということも事実です。

顧客のためにならない、自身の成長に繋がらない、意欲のない人物に無駄なコスト、時間を投下している可能性もあるということは非常に組織にとってマイナスといえます。

私自身これまでいくつもの研修を受講してきましたが、有益と感じた研修の特徴は、ディスカッション、意見をかわす、発表、プレゼンする、積極的に発言しなければならない環境がありました。

そして、研修を受ける心構えもまた、同じ研修を受けても大きく有益度という点において差がつくポイントです。

研修で学んだ知識、スキルを実践においてどのように活用するか、アウトプットできるように考えながら、学ぶような姿勢が必要になってくると思います。

最後に銀行員の研修としては、大抵どこの銀行もやっている、やっていたであろう、新人行員の集合研修というものがあります。

新人が集まり銀行員となるための基礎を学ぶ場なのですが、大学の授業などと同様、コロナの影響でリモートで行うようになったと思います。

新人の研修は、勉強するだけが目標ではなかったと思います。同期と仲良くなる機会というのが、勉強以上に重要なのではと思います。その機会が失われてしまったのは新人にとって非常に残念に思います。是非コロナがもう少し落ち着いたら、同期と集まる機会ができるように願っています。

私自身、研修で仲良くなり、その後飲みに行ったり、休日に旅行に行ったりと、今でも深い付き合いを続けている同期がいます。

仕事で悩んだり、辛かった時に本音で話しができる同期です。なかなか上司や部下には話せないようなことも、その同期となら、ということもたくさんあります。

リモートの効率性はありますが、人との対話、コミュニケーションの大切さをより感じつつもあります。

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